静岡県浜名湖タイ科の魚三目釣り

　静岡県沼津の内浦湾にイナダやソウダがたくさん回遊しているらしい。天気も良さそうだし、これは行かねばならぬと、朝2時に起床。去年大活躍した自作ウィリー仕掛けも準備OK。しかし、起きて短時間予報を見てみると、沼津は朝8時まで雨、9時からは、風速が6mの予報。どうしよう。

　雨雲の動きを見てみると、西から順番に晴れてくるようだ。浜名湖なら、6時には雨が上がる。しかも風も無さそう。急遽行き先を変えて、浜名湖に行くことにした。この時期は、ヘダイがまだギリギリで釣れるはず。ボートを手に入れて以来一度行ってみたかったヘダイ五目にしよう。
　しかし、ヘダイの仕掛けもエサも分からない。マニアックすぎて本にも載っていない。弁天釣りセンターなら教えてくれるかもと思い、朝4時着。もちろんまだ開いていない。沼津まで行く気だったので、朝早すぎだ。24時間営業のエサ屋は空いているが、それでは釣り方もポイントも分からないので、駐車場で仮眠して待つ。
　朝4:45分開店。日の出が5:45なので1時間前の開店らしい。教えていただいた仕掛けは、ブッコミで、ハリス2号1m、針はチヌ針2号か3号。エサはストロームシ。

　6時に、弁天島海浜公園から出艇。さすがにこの時期は釣り人が多く、すでに投げ釣りをやっている人がちらほらいる。
　表浜名湖は少し風が吹いていて、波が立っている。先週作った、Androidの自作スピード測定機で速度を測ってみると、11～12ノット（20～22km/h）だった。体感ではもっと速いように見えるが、自転車並みだった。波が無ければもう少し速いかもしれない。
　国道1号や新幹線、東海道本線の鉄橋下を通って、中央航路（3番ミオ）へ。表浜名湖よりも風が強く、波が高い。速度は8ノットぐらいに落ちている。このあたりは広いわりには航路を迷いやすいところだが、大分慣れてきて、藻場や浅場に入り込まずに最短経路を取れるようになってきた。
　弁天釣りセンターで教えてもらったポイントは、22番ポールから20番ポールの東側。とりあえず22番近くでアンカリングした。

　寒い。よく考えたらもう10月なのに、Tシャツで来ている。ライフジャケットを着てはいるが、ちょっと無謀だったか。雨上がりで曇っているが、もうすぐ日が出るはず。釣れるのは妙に大きなクサフグばかり。投入後すぐにエサを取られる。放っておくと、ハリスを切られて針まで取られる。アタリで即合わせしないと、針の結びなおしになる。アンカーを上げ下ろししながら、徐々に20番ポールへ南下するが、フグしか釣れない。寒さとともに、心が折れそうになる。

　もう20匹以上クサフグを釣っただろうか。20番ポールを超えて、18番近くまで行ったとき、やっといつもと違う引き。しかし、タイ系の引きではない。上げてみると、大きなワニゴチ。いつもならすぐリリースだが、やっと食べられる魚が釣れたのでキープした。フグがかからなくなり、少し状況変化の予感。日も出てきて、温かくなってきた。
　遠くにぶっこんで、斜めにサビいて広く探ると、今度は良いアタリ。引きも良い。ボート近くで最後の引きをして、上がってきたのは、浜名湖内では珍しい15cmぐらいのマダイ。沼津だとリリースサイズだが、ここは浜名湖なのでキープ。鯛めし用。
　相変わらずフグが多くて、針も10本ぐらいロストしているが、流れが変わってきているようだ。投げる方向を変えて1投目で、またタイ系の引き。20cm弱のヘダイ。やっと本命。

　しかし、後が続かない。明るくなって暑くなってくると、ミオ筋の向こうにボートが集まっている場所があることに気づいたので、そちらに移動してみることにした。19番の西側。
　みんなが独特の仕掛けで狙っているのはサヨリのようだ。このあたり、藻場が点在している。見ていると、結構大ものが釣れている。せっかく来たので、ここでヘダイ狙いをしてみることにした。
　ここもフグが多い。即合わせしないと針がなくなるため、食い込みが遅いヘダイ狙いには非常に不利だ。アタリもなく針を残してエサだけ取られるパターンも出てきた。カワハギがいるようだ。
　しかし、ポツポツとヘダイも釣れる。クロダイ（チンタ）も釣れて、結構楽しい。タイ科3目達成。小さなのを1匹づつ選んで、3目鯛めしにしよう。

拡大表示

　ストロームシが無くなって、気づけば風が強くなって白波が立ってきたため、ここで終了にした。
　マダイ、クロダイと、一番小さなヘダイを使って、予定通り3目鯛めしを作った。ちょっと量が多いが炊飯器に無理やり押し込んだら、出汁がとても濃く出ていつもより数段旨くなった。ヘダイの大きいものは塩焼きにした。これは、マダイとイシモチの間のような味で、個人的にはマダイよりも旨いと思う。